<真空低温調理法>
下ごしらえした食材を袋に詰め、調味料やオイルなどを加え、真空包装機で空気を抜き、真空パックします。(真空にすることで調味液の浸透圧を高め、素材に味を速くしみこませることが出来ます。)それを温度と時間の管理が正確に行える加熱機器で低温過熱する調理法です。加熱の温度帯は58℃から94℃です。肉や魚などは低温で調理した方がおいしく仕上がります。
野菜のビタミン類はゆでたりスチームしたりといった通常の調理法では、多くが失われがちです。しかし、真空低温調理法だとかなり残ります。ちなみにブロッコリーのビタミンC残存率は通常調理47%に対し、真空低温調理法では97%です。素材が持つ栄養素を多く保持し、旨みを逃さず、最大限に引き出します。水分や脂肪分の少ない肉もジューシーに仕上がります。四季の食材の風味や多彩なメニューを揃えることが出来、レストラン感覚の食事が提供できます。近年、食生活における酸化ストレスの問題が高血圧、糖尿病などの生活習慣病や、がん、老化の誘引因子のひとつと考えられ、注目されています。真空低温調理法は通常の調理法と比べて、この酸化ストレスを防ぐ効果があることが様々な検査により確認されています。例えば、牛ヒレ肉の過酸化物価は通常調理の40分の一という結果が出ています。
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