機能の異なる病院・介護施設には患者様に対応するためさまざまなニーズがあります。素材の旨みを活かした栄養価の高い食事を、安定的に提供するため、当法人は真空調理法等の新調理システムを導入しています。このシステムを効果的に活用するうえで、厨房内温度管理の徹底と調理過程で厳格な温度管理を必要とする真空調理法に対応する温度制御性能が優れた電化厨房を導入しています。
調理過程での排熱が少なく、室内を一定の温度に保てるので衛生的であり、スタッフの作業環境もとても快適です。
さらに、厨房内を各作業エリア別に細かくゾーニングすることで、徹底した衛生管理と効率的な作業動線を実現しています。
給食のお届けまで
搬入
食材専用の搬入口から納入された食材は、検品室で検品され、野菜、魚肉、乾物、冷凍品、それぞれの保管場所に運ばれ交差汚染を防いでいます。
野菜洗浄
土壌に生息し、空気がないことを好む嫌気性細菌の存在は真空調理での大敵となります。当施設では、泥落とし、皮むき、切り込みをそれぞれ別の部屋でおこなう三段構えで嫌気性細菌の混入を防ぎます。
また、強力なバブリングの野菜洗浄機、オゾン水、チラー水(0℃の水)を駆使し、細菌コントロール、異物除去をおこなっています。
肉・魚の処理
ひとり分のポーションで入荷した肉や魚は、専用の処理室で火を入れるための準備がおこなわれます。ハンバーグや肉団子は、ここで成形され、あく抜きが必要な魚はスチームコンベクションオーブンに入れられるようにホテルパンに並べられます。
調合
安定した味の商品の供給のため、専用の調合室を作り、専任を配置しています。調味液も、真空調理の効率性を損なわぬよう、工夫がほどこされています。
真空パック
下処理が済んだ食材は、消毒を兼ねた一次加熱をへて、専用の袋に調味液とともに詰められます。大型のコンベアタイプ真空包装機でスピーディーに真空パックされます。
加熱・調理
真空パックが済んだ商品は、それぞれの食材に適した温度に振り分けられ、スチームコンベクションオーブンで加熱されます。
冷却
加熱が済んだ真空調理品は、冷却能力の高い冷水チラーに投入され、短時間のうちにチルド温度帯(0~3℃)まで冷やされます。
梱包
冷えた商品は、発泡スチロールに氷詰めされ、冷蔵庫で発送を待ちます。
配送
自社専用冷蔵機能のある冷凍車で各事業所へ配送されます。